姓名判断で読み解く 番外編:淡路島モンキーセンター
樹門幸宰が様々な事件や著名人を姓名学的な見地から解説する連載コラムです。
No.29 姓名判断で読み解く:番外編2 ~動物の名前から読み解く運勢~
初めて「姓名判断で読み解く」をお読みの方はお読みください。
姓名に潜んだ暗号は祖父母代で発生した隔世遺伝による因果関係である基礎運と 父母代から直接遺伝した影響運で読み解きます。
一般的に「遺伝」というと肉体的な特徴や体質的なものを思い浮かべることでしょうが、遺伝するのは身体的なものだけではありません。 記憶も遺伝するのです。
姓名に潜んだ暗号は祖父母代で発生した隔世遺伝による因果関係である基礎運と 父母代から直接遺伝した影響運で読み解きます。
一般的に「遺伝」というと肉体的な特徴や体質的なものを思い浮かべることでしょうが、遺伝するのは身体的なものだけではありません。 記憶も遺伝するのです。
悔しい、悲しいといった負の感情は、いつまでも消える事なく記憶に残り、魂に深い傷をつけます。 この負の感情、つまりは無念な思いは直接遺伝で子に伝わり、さらに強い思いとなって孫の代へと隔世遺伝し、何とか思いを晴らそうとします。
この隔世遺伝した無念な思いを読み解いたのが基礎運です。そして、基礎運からは戸籍上にはない子供の数まで含んだ、 真の出生順位までもを読み解く事ができます。
基礎運を例に挙げると、生数は同性親系(男性なら父方の祖父、女性なら母方の祖母)、 和数は異性親系(女性なら父方の祖父、男性なら母方の祖母)からの遺伝によるもので、運勢は和数、つまりは異性親系の影響を強く受けます。
なぜなら、祖父母、父母と二代続けて果たせなかった思いを隔世遺伝した孫の代では性を変える事でなんとか成就しようとするからです。
そして、人は父母の感情の記憶も直接遺伝で受け取っています。これが影響運です。 影響運も基礎運同様、生数は同性親系(男性であれば父、女性であれば母) 和数は異性親系(男性であれば母、女性であれば父)からの遺伝によるもので、和数の方の影響が強く出ます。
新聞を読んでいると「新ボス3ヶ月で失脚」という見出しが目に飛び込んできました。
さらに「淡路島で抗争」ともあります。
何とも物騒な見出しですが、内容を読んでみると、これは野生ザルの見学施設「淡路島モンキーセンター」での出来事でした。
だからどうした、という声が聞こえてきそうですが、この新聞記事から実に興味深い事実が浮かびあがってきたので御紹介しましょう。
「淡路島モンキーセンター」ではニホンザルの保護と農作物の被害防止のために約180匹を餌付けしており、 ここのサル達は研究者の間では仲が良くおとなしい群れとして知られていたそうです。
群れのボスは5年ほどで交代してきましたが、7代目ボスのマッキーは子ザルや弱いサルに優しく、メスにも人気があったため、
15年にわたり群れを統率してきました。そのマッキーがボスの座を降りたのは今年の3月頃。
他の地域の集団にみられるような実力行使によるボス交代ではなく、マッキーが身を引く、という形であったそうです。
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優しく、皆から慕われ、自分を強く押し出さない。ピンときた方もおいででしょう。
このマッキーという名前を「姓名の暗号」で解いてみると、基礎運が和数、生数ともに「順序型(別称:G型)」だったのです。
「順序型」の人は社会の秩序を守っていこうとする保守的な性格です。 とても優しく、自分の意思と相手の気持ちを上手に調整する能力があり、いたずらに人を刺激することはありません。
常に円満を望み、不本意であっても人の言葉に耳を傾け、穏やかに物事を解決しようとするので、一緒にいる人達には安堵感があります。
協調や妥協を最優先し、物事を多角的、総合的に判断する事のできる「順序型」は誰からも慕われ、頼りにされる存在なのです。
ちなみに、頭を抱える「困った」のポーズで大人気の徳山動物園のマレーグマ、ツヨシ君も「順序型」です。
さて、マッキーが身を引いた後、ボスに昇格したのは基礎運・「ヨコ型(別称:C型)」のイッチャンというサルでした。
優しく、皆から慕われてしたマッキーに対し、この新ボスは弱いサルを追い払ったり餌を奪ったりといった行動が目立ち、
毛づくろいもしてもらえずに1匹でいることが多かったといいます。
八代目ボスのイッチャンは群れのナンバー4だった若いサルを押さえ込み、攻撃を仕掛けました。
そして、これを見た若いサルたちが反乱を起こし、見出しにあったように、3ヶ月で失脚する結果となったのです。
「ヨコ型」の人には賞賛を受け、人格や人権を認めて欲しいという願望が潜在しています。
ですが、人間的に未熟であった場合には見た目だけを装ういわゆる見栄っ張りになってしまいます。
また、人一倍、名誉欲や出世欲が強いのも特徴です。
いつも一匹でいたということは、イッチャンは皆からその存在を認められていなかった、ということになります。
力を誇示し、皆に自分の存在を認めさせようと若いサルを襲ったのでしょうか。
ですが、結果は自分が望んだのとは反対に、とても不名誉なものとなりました。
淡路島モンキーセンターの所長は平和主義で優しいマッキーから乱暴者のイッチャンがボスになり、 これまでの秩序が崩れると危機感を募らせた結果の抗争劇であったと見ているそうです。
人の社会において、優しい心と協調性のある人物は皆から慕われ、信頼されます。
自分のエゴばかりを通し、力だけでねじ伏せようとしても誰もついてきません。
これはサルの社会においても同じことが言えるようです。
九代目ボスとなったのは反乱メンバーの一匹、アサツユです。
アサツユの基礎運は和数、生数ともに「上下型(別称:D型)」です。
「上下型」の人は他家、他人のために尽くして生きるタイプです。
真面目で実直、勇気があり、普段はおとなしいのですがいざとなると大胆な行動を起こします。
お世辞を言ったり、根回しするなど、ズル賢く立ち回ることは苦手で、目的に向かってひたむきに努力を重ねます。
どんな困難にぶち当たっても今までの経験や体験をもとそれを打開する決断力があり、
泣き言や言い訳をするような事のない自力本願タイプなのです。
アサツユは弱いサルに優しく、メスにも人気があるそうです。
そして、七代目ボスであったマッキーは今でも皆に好かれ、八代目ボスのイッチャンはすっかりおとなしくなったということです。
いかがですが。この出来事に関わったサル達は皆、「姓名の暗号」で解いた結果通りの性格、そして行動をとっています。
そうです。「姓名の暗号」は人の姓名にのみ存在するのではないのです。
ペットを飼っておいでの方は、ペットの名前に家族の姓をつけて占ってみてください。
なるほど、と納得されることでしょう。
そういえば「マッキー」という名前のロングセラー商品がありますね。
(執筆日2008.8)