姓名判断で読み解く:織田信長
樹門幸宰が様々な事件や著名人を姓名学的な見地から解説する連載コラムです。
No.04 「織田信長」の解説と鑑定結果 |
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① 隔世遺伝 | |
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父方の祖父からの遺伝 | 母方の祖母からの遺伝 |
中一差型 タテ系 | タテ型 二差 |
② 直接遺伝 | |
父からの遺伝 | 母からの遺伝 |
<前後型> 行き詰まり運 |
<前先型> 先徳運 <前性型> 勝手わがまま運 <総セ型> 三角関係運 <能動・後半型> 不退転運 |
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「織田信長」樹門幸宰による解説
初めて「名前はこう解く」をお読みの方はお読みください。
姓名に潜んだ暗号は祖父母代で発生した隔世遺伝による因果関係である基礎運と 父母代から直接遺伝した影響運で読み解きます。
一般的に「遺伝」というと肉体的な特徴や体質的なものを思い浮かべることでしょうが、遺伝するのは身体的なものだけではありません。 記憶も遺伝するのです。
姓名に潜んだ暗号は祖父母代で発生した隔世遺伝による因果関係である基礎運と 父母代から直接遺伝した影響運で読み解きます。
一般的に「遺伝」というと肉体的な特徴や体質的なものを思い浮かべることでしょうが、遺伝するのは身体的なものだけではありません。 記憶も遺伝するのです。
悔しい、悲しいといった負の感情は、いつまでも消える事なく記憶に残り、魂に深い傷をつけます。 この負の感情、つまりは無念な思いは直接遺伝で子に伝わり、さらに強い思いとなって孫の代へと隔世遺伝し、何とか思いを晴らそうとします。
この隔世遺伝した無念な思いを読み解いたのが基礎運です。そして、基礎運からは戸籍上にはない子供の数まで含んだ、 真の出生順位までもを読み解く事ができます。
基礎運を例に挙げると、生数は同性親系(男性なら父方の祖父、女性なら母方の祖母)、 和数は異性親系(女性なら父方の祖父、男性なら母方の祖母)からの遺伝によるもので、運勢は和数、つまりは異性親系の影響を強く受けます。
なぜなら、祖父母、父母と二代続けて果たせなかった思いを隔世遺伝した孫の代では性を変える事でなんとか成就しようとするからです。
そして、人は父母の感情の記憶も直接遺伝で受け取っています。これが影響運です。 影響運も基礎運同様、生数は同性親系(男性であれば父、女性であれば母) 和数は異性親系(男性であれば母、女性であれば父)からの遺伝によるもので、和数の方の影響が強く出ます。
この占いは因果応報について語っていますが、宗教とは何ら関係がありません。
名誉、不名誉問わず、『騒音おばさん』と同じ運勢型で歴史に名を残す人物は多数います。 中でも「タテ型(別称:A型)」の代表格と言えるのが織田信長です。
「騒音おばさん」の回で「無念な思い」によって“魂”が受けた傷が深ければ深いほど孫の代での言動は強烈なものになる」という話をしましたが、 史実に伝えられる所業からは信長に隔世遺伝した“感情の遺伝子”は「騒音おばさん」の比ではない事がわかります。
織田信長の基礎運の和数は「タテ型(別称:A型)」(二差)、生数は「中一差型(別称:I型)」(タテ系)です。
祖父母代から父母代と、共に分家家系で、「魂の出生順位」は4子系の三男相となります。
(信長は男性ですので母方の祖母からの“感情のDNA”でみます)
この運勢型を持つ人は祖母代が分家であるが故の劣勢を味わったために、世の無情を悟り、どこか虚無的なところがあります。
既存の秩序や価値観、権力や制度には意味がなく、むしろ破壊したいとさえ考えます。
「タテ型」の人にとってはどんな場合でも自分が正しく、
世の中で異端視されたならば「間違っているのは自分を理解できない世の中のほうだ」という事になります。
兄弟・姉妹から虐げられた「無念な思い」を晴らそうとする因縁がある為、 この型の男性であれば兄や弟、女性であれば姉や妹を排斥する運命を持っています。
信長は織田信秀の3男ですが母・土田御前が信秀の正室だったため嫡子となり、2歳で那古野城主となりました。
そして、信秀の死後には同母弟である信行との家督争いに勝利した後、再び謀反を企てた信行を家臣に命じて暗殺させています。
その後も自分の意に反する人物を排除し、分家であった信長は織田家の頭領となったのです。
当時の日本では公家と寺家、そして武家がそれぞれに権力を持ち複雑に絡み合っていました。
信長の天下構想は公家と寺家を排除し、完全な武家政権を目指したと思われます。
一向一揆の壊滅、比叡山延暦寺の焼き討ちなど、数万単位での虐殺は、宗教そのものを否定したのではなく、
宗教が政治に介入する事が当たり前になっていた現状を打破しようとしたのではないでしょうか。
常識で考えれば無慈悲な戦略も信長にとっては目的達成の為の手段であり、また、大多数が当たり前だと感じていても、
自分の信念に反するものは全て排除しなければいけないという強い思いによるものなのです。
また、他人の意見に従う事を嫌う信長には軍師や参謀的な人物はおらず、
自分の政治姿勢に対する周りの理解を得る事にも関心がなかったようです。
信長には「前先型(先徳運)」という織田信秀と同じ影響運がついています。
これは先祖が積んだ徳によって因縁が織田信秀によって浄化され、それを両親が引き継いだため、本人の代で開花したものです。
祖父母からの三代で一人だけがこの型の場合は家を興隆に導く人となり、名実ともに開花結実する人生となります。
しかし、家族の中に他にもこの型を持つ人がいると型が暗示する権利主張が強く出て、逆の結果となります。
また、隔世遺伝による“基礎運”によっては元々の相を強調するように働き、その結果として破綻につながる事もあります。
父や兄弟もこの型で、基礎運(ベース運)が「タテ型」という強い型である信長は後者にあたります。
基礎運が「タテ型」の人には、「能動・後半型(不退転運)」という影響運が必ずついています。
「タテ型」の特徴である完全主義、勝者を目指すといった要素はこの影響運によって導かれたものです。
奇数で結ばれる場合は瞬発力に優れている代わりに神経は叩かれやすくなり、
4という偶数で結ばれる信長は持久力に優れ、慎重さを兼ね備えた初志貫徹型ですが、我が強すぎる為に敵も多くなる、という風にみる事ができます。
信長の姓にも「前性型(勝手気まま運)」がついています。
望む通りの結果や人生を遂げたいという強い欲望とそれを達成する為の努力を惜しまず、不屈の精神力を持っています。
が、自らの欲望を満足させる為には相手の意向を無視する、言い換えれば自己中心的で強引な為、対人関係での摩擦が生じやすいのです。
また、この影響運を持つ人は「水」と「火」に関する災いに注意が必要です。 信長が炎に包まれた本能寺で自害したのは“姓名の暗号”で危険とする49歳の時でした。
信長はその無謀ともいえる政策で戦国時代を終結に導きました。
既存の概念にとらわれる事なく、古い体制の欠陥を改め、数々の改革を行った点では中世から近代への移行を推進した人物であると言えます。
しかし、その目的を達成する為の行動は容赦がなく、正か邪か、意見が分かれるところではないでしょうか。