姓名判断で読み解く:騒音おばさん
樹門幸宰が様々な事件や著名人を姓名学的な見地から解説する連載コラムです。
No.03 騒音おばさん 解説と鑑定結果 |
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① 隔世遺伝 | |
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母方の祖母からの遺伝 | 母方の祖母からの遺伝 |
タテ型 一差 | タテ型 一差 |
② 直接遺伝 | |
母からの遺伝 | 父からの遺伝 |
<前名型> 前期名望運 <影型> 他力本願運 <前セ型> 結婚多難運 <後行運> 意図実行運 <能愛型> 愛慕離別運 <能動・後半型> 不退転運 |
<前先型> 先徳運 <前性型> 勝手わがまま運 <影型> 他力本願運 <後名型> 名望運 <総セ型> 三角関係運 <総名型> 名誉固執運 <能名型> 名誉挽回運 <能動・後半型> 不退転運 |
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「騒音おばさん」樹門幸宰による解説
初めて「名前はこう解く」をお読みの方はお読みください。
姓名に潜んだ暗号は祖父母代で発生した隔世遺伝による因果関係である基礎運と 父母代から直接遺伝した影響運で読み解きます。
一般的に「遺伝」というと肉体的な特徴や体質的なものを思い浮かべることでしょうが、遺伝するのは身体的なものだけではありません。 記憶も遺伝するのです。
姓名に潜んだ暗号は祖父母代で発生した隔世遺伝による因果関係である基礎運と 父母代から直接遺伝した影響運で読み解きます。
一般的に「遺伝」というと肉体的な特徴や体質的なものを思い浮かべることでしょうが、遺伝するのは身体的なものだけではありません。 記憶も遺伝するのです。
悔しい、悲しいといった負の感情は、いつまでも消える事なく記憶に残り、魂に深い傷をつけます。 この負の感情、つまりは無念な思いは直接遺伝で子に伝わり、さらに強い思いとなって孫の代へと隔世遺伝し、何とか思いを晴らそうとします。
この隔世遺伝した無念な思いを読み解いたのが基礎運です。そして、基礎運からは戸籍上にはない子供の数まで含んだ、 真の出生順位までもを読み解く事ができます。
基礎運を例に挙げると、生数は同性親系(男性なら父方の祖父、女性なら母方の祖母)、 和数は異性親系(女性なら父方の祖父、男性なら母方の祖母)からの遺伝によるもので、運勢は和数、つまりは異性親系の影響を強く受けます。
なぜなら、祖父母、父母と二代続けて果たせなかった思いを隔世遺伝した孫の代では性を変える事でなんとか成就しようとするからです。
そして、人は父母の感情の記憶も直接遺伝で受け取っています。これが影響運です。 影響運も基礎運同様、生数は同性親系(男性であれば父、女性であれば母) 和数は異性親系(男性であれば母、女性であれば父)からの遺伝によるもので、和数の方の影響が強く出ます。
この占いは因果応報について語っていますが、宗教とは何ら関係がありません。
大音量で音楽をかけ続けたり、大声で叫ぶなどして隣人に健康被害を与えたとして実刑判決を受けた奈良県の女性がいます。
テレビ等マスコミでも大きく取り上げられ「騒音おばさん」として話題になりました。
彼女がなぜあのような行動をとったのかを“姓名の暗号”で解いてみましょう。(女性の場合、父方の祖父からの隔世遺伝でみます)
彼女の基礎運は和数・生数共に「タテ型(別称:A型)」(一差)という運勢型です。
この運勢型を持つ人は上の兄姉と下の弟妹の種が違います。
曽祖父が違う、つまり、先の曽祖父が死亡して後の曽祖父の子供が祖父という事になり、祖父はいうところの分家家系であったものです。
したがって先夫と後夫との兄姉弟妹間に優勢、劣勢という確執が生じて、「本家には勝てず」という魂を生じて生涯を終えています。
その為、隔世した遺伝子は何が何でも勝ってやろうという必勝必罪の“魂”で生きることになります。
ゆえに本人は勝気で負けず嫌い、どんな手段を使ってでも、誰が何をいっても怯むことなく勝利に向かって「我が道を行く」のタイプで生きます。
そのため、自分に逆らう相手には、気持的にも言動的にも荒々しく結論だけを先に言う人になります。
対人関係では摩擦が生じやすいようです。
自分の思惑だけを正当化し、たとえ相手が正しくても認めようとしないところがあるため、努力家という評価を受けながらも、
周りからは「頑固一徹者」と見られる事も多くなります。
何が何でも勝利したいと願うのは祖父と父が二代続けて分家家系として「本家の優勢、分家の劣勢」つまり侮辱感、
また、婿養子に出されたという事もあり、挫折を味わっているからです。
親から守られずに孤立した、兄弟間の人格の否定、いうなれば存在が完全に無視されたという「無念な思い」が隔世遺伝し、
「他人を蹴落としてでも自分が勝利したい、一番になりたい」という「タテ型」が誕生するわけです。
それは「無念な思い」によって祖父の“魂”が受けた傷が深ければ深いほど孫の代での言動は強烈なものになります。
連日のマスコミ攻勢にも怯むことなく、取材陣にまで大声で叫んでいた事を思うと、彼女の祖父は相当つらい目にあった事と思われます。
次に父母代からの直接遺伝でみる影響運を見てみましょう。
彼女には「前名型(前期名望運)」がついています。この影響運がついている人は出生順位は二女相ながら実質的な長女相です。
人生の前半、27歳まではツキがありますが、以降の人生が崩れがちです。
人格が完成する前から周囲にもてはやされている為に高慢になりますが、思い通りにいかないと自暴自棄に陥り自律神経が叩かれます。
多分に子供じみたところがあり、純朴ですがわがまま、強い思い込みと狭い視野で、当たって砕けろという勢いで突き進むところがあるようです。
彼女の姓にも秋田殺人事件の容疑者と同じく前性運(勝手気まま運)がついています。
(遠いご先祖代(曽祖父母代)ではエゴイズムを貫いて一度は天下を治めた家系、つまりは先祖が他人を抑圧したという因縁)
しっかり者の努力家ですが、エゴが強く、いったん対立すると感情的になって挑みかかるよう喧嘩っ早いところがある人と見る事ができます。
戦国乱世の時代にはみな、この型がつく家が物理的な力を行使して世に君臨したものです。
(織田家(信長)、豊臣家(秀吉)、柴田家(勝家)、前田家(利家)、島津家、南部家、津軽家)
また、先祖が婿・嫁いびりなど血縁本流だけを大事にし、他を無理に排斥したという因縁から 人生の後半には愛情が絶たれるという暗示があります。そして、愛情だけでなく、頭脳的な神経障害、肉体的には子宮ガンとなる可能性が充分です。
総セ運(三角関係運)というと男女間の事だけを想像してしまいがちですが、
“姓名の暗号”では「自分の置かれた立場、現状だけでは満足できず、それ以上の欲を募る人」とも解釈します。
全ての欲望を満足させたいという欲求を抑えるだけの自制心のない人と言えるわけです。
見方を変えれば、向上心が旺盛という事ですから良い方向に働けば世間的に成功をおさめる事もできます。
また、自らを戒めて哲学者や宗教家になった人もいます。
社会的な慣習の枠を外してでも欲心を満足させたいという“欲求・欲望”は抑えるべきです。
また 、まわりの環境によって人生が左右される「影型(幻覚運)」がついています。
これは父が男の子の誕生を想定したのに女の子であったなど誕生が否定された時や、
両親に意志の疎通が図られない時に誕生した子供につく影響運で、良くも悪くも周囲の環境に左右される人生となります。
本来は優しく思いやりがあるいい子で、人に尽くす事を本領とし、自らは犠牲者となる宿命を負わされています。
その為に、時には押さえ切れずに鬱積した物が一気に噴出す事もあります。
その時には取り返しのつかない結果となってしまうのです。
人間、何を考え、何を思っても行動を起こすまでは世間は知るよしもありませんが、 行動に踏切った時に社会性を喚起して人物が評価されるようになります。