姓名判断で読み解く:この世はあまりにも無常

樹門幸宰が様々な事件や著名人を姓名学的な見地から解説する連載コラムです。

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No.41 この世はあまりにも無常 樹門幸宰による解説

初めて「姓名判断で読み解く」をお読みの方はお読みください。

姓名に潜んだ暗号は祖父母代で発生した隔世遺伝による因果関係である基礎運と 父母代から直接遺伝した影響運で読み解きます。

一般的に「遺伝」というと肉体的な特徴や体質的なものを思い浮かべることでしょうが、遺伝するのは身体的なものだけではありません。 記憶も遺伝するのです。

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姓名に潜んだ暗号は祖父母代で発生した隔世遺伝による因果関係である基礎運と 父母代から直接遺伝した影響運で読み解きます。

一般的に「遺伝」というと肉体的な特徴や体質的なものを思い浮かべることでしょうが、遺伝するのは身体的なものだけではありません。 記憶も遺伝するのです。

悔しい、悲しいといった負の感情は、いつまでも消える事なく記憶に残り、魂に深い傷をつけます。 この負の感情、つまりは無念な思いは直接遺伝で子に伝わり、さらに強い思いとなって孫の代へと隔世遺伝し、何とか思いを晴らそうとします。

この隔世遺伝した無念な思いを読み解いたのが基礎運です。そして、基礎運からは戸籍上にはない子供の数まで含んだ、 真の出生順位までもを読み解く事ができます。

基礎運を例に挙げると、生数は同性親系(男性なら父方の祖父、女性なら母方の祖母)、 和数は異性親系(女性なら父方の祖父、男性なら母方の祖母)からの遺伝によるもので、運勢は和数、つまりは異性親系の影響を強く受けます。

なぜなら、祖父母、父母と二代続けて果たせなかった思いを隔世遺伝した孫の代では性を変える事でなんとか成就しようとするからです。

そして、人は父母の感情の記憶も直接遺伝で受け取っています。これが影響運です。 影響運も基礎運同様、生数は同性親系(男性であれば父、女性であれば母) 和数は異性親系(男性であれば母、女性であれば父)からの遺伝によるもので、和数の方の影響が強く出ます。

この占いは因果応報について語っていますが、宗教とは何ら関係がありません。 原因があって結果を生じることを因果応報といいますが、この方法で解く占いは世界広しと言えど、当占聖学だけです。

人が、人生の最期を迎えた時に自らの一生を振り返ると、 究極にはどちらか一方の感慨に到達することでしょう。

「私は勝ち組だ」
「俺は世の中の頂点まで登りつめた」
「わたしは欲しいものは全て手に入れた」
俗に言うところの幸福であったと感じる人。

片や、
「この世はあまりにも無常だ」
「なんで俺はこうなったのだろう」
「この世の地獄を見るような一生だった」
不幸であったと感じる人。

前者の“幸”と、後者の“不幸”。
誰もが前者のように、 最期には「幸福であった」と思える人生を歩みたいと願うものです。
ですが現実的に考えれば、同じような環境の中で、 同じような経験をしたとしても、皆一様にそのような想いに達するかどうかは疑問です。
なぜなら、幸福の基準は人それぞれだからです。

はたから見れば十分恵まれていたのに、 まだ足りないという想いを残して最期を迎える人もいるでしょうし、 苦労ばかりしていたように見えても、本人は良い人生だったと満足していることもあるでしょう。
人生の結果をどう感じるか、その答えの二極化は普遍の真理ではないでしょうか。

樹門流占術では、幸・不幸の判断基準を次のように定めています。
『幸福』とは、まず“健康”であること。安定した生活を営む“経済性”があること。
“愛情”つまりは安らげる家庭があり、子孫がいること。

“健康・経済・愛情”、この3つがバランスよく揃い、継続してこそ幸福であるとしています。
人生の最期を迎えた時に、本人が満足するに留まらず、 悔やむことなく「安堵の最期を迎えることのできる人生が幸福である」とも言えるでしょう。

さて、人は誰とも接することなく生きていくことは不可能です。
当然ながら祖父母や親がいて、他にも兄弟・姉妹、子、孫といった家族。
そして友人や同僚。一生涯の間、その人を取り巻く人数を数えたらキリがありません。
ですが誰一人として同じ人生を歩む者はなく、人生の結末も違います。
他人である友人や同僚はともかく、同じ親から生まれ、 同じ時代を生きた兄弟・姉妹でさえ人生は異なります。

この違いは暗号のように名前に刻まれています。

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幸・不幸の直接的な原因は過剰なまでのエゴイズムです。
自己の利益ばかりを優先した結果で、三代ごとに幸・不幸の興亡を繰り返します。
簡単に言えば、人間に欲望がある限り、祖父母・父母・本人、 または本人・子・孫と家系が繋がり、また興亡が起こるということです。

祖父母が幸=優勢な人生であれば、子孫には劣勢な人生が待ち構え、 逆に祖父母が不幸=劣勢な人生であれば、子孫は優勢となります。
都会であれ地方であれ、全ての家系はこの法則に則って繋がり、 これを『家三代の興亡』というのです。

家系を三代で括ると、栄えた後の二代は必ず劣勢を強いられるようになります。
幸福な代の次は、不遇で理不尽な不幸な代となるのです。
この流れのどこにいるのかを解く鍵が名前に潜んでいます。

先に「同じ親から生まれた兄弟・姉妹でも人生は異なる」と述べました。
それはなぜかをご説明しましょう。

名前にはその人の全ての情報が刻まれています。
ですから、名前を読み解けば、その人の人格、性格、使命、人生総体はもちろん、 戸籍上にはない子供の数まで含んだ、真の「魂の出生順位」までもを明らかにすることができます。

出生順位とは、名前から長男相(長女相)、二男相(次女相)というように、 家の中でその人がどのポジションにいるのかを表しています。

例えば、戸籍上は長男なのに名前をみると三男相ということがあります。
この場合には、何らかの理由で戸籍にはのっていないが兄が二人いるとみます。(青枠内の図2または図3が該当)
また、戸籍上の三女が長女相であった場合には、 長女と次女が淘汰されてその人が実質的な長女となることを明示しています。
(青枠内の図4または図5が該当)
※この2つの例の場合、それぞれの家相は下の図のようになっています。

その人にその運命があったために、そういう名前が付きます。
そしてそういう運勢の家に住みます。
さらにそういう手相になっています。
よって名前、手相、家相のどれか一つを読めば、その人の運命が見えてきます。
姓名と家相、手相は連動しています。

では家相を少し詳しくご説明いたしましょう。
家相は南を上にして南側は女系ゾーンで東側から長女・次女・三女(妻)のポジションがあります。
反対の北側は男系ゾーンで同様に、長男・次男・三男(夫)があり、区分されたポジションごとに家族の運勢があります。(図1参照)

「欠け」は建物が凹んでいる部分で、運勢的には「欠け」があるポジションの人の存在がないことを意味します。 「水周り」はトイレ・バス・キッチンのことで、運勢的には水周りがあるポジションの人の存在を曇らせることを意味します。

図1 家族のポジション

図2 家族のポジション 図3 家族のポジション

図4 家族のポジション 図5 家族のポジション

出生順位について、もっと噛み砕いてご説明しましょう。
ここに出生順位が三男相の男性がいたとします。この男性は三女相の女性と縁を生じ、夫婦となります。
つまり、同じ出生順位である男女が「赤い糸」の縁を生じるのです。
そして、この三男三女相の夫婦に三人の男の子が生まれたとします。

ここからが重要です。

血を分けた三人の兄弟で、人生の結果の違いが起こるのです。
人生の結果が幸、つまり優勢なのは父母の出生順位(席順)を遵守(位置)する、 同じ三男相の名前の子で、他の二人の子は劣勢となります。

くどいようですが、ここで言う出生順位は戸籍上の三男のことではありません。
あくまで真の出生順位です。
ですから、三男相の子は現世的には長男かもしれません。次男かもしれません。
いずれにせよ、名前に潜む出生順位がいかに大切であるか、おわかりいただけたと思います。

実際にどの子が三男相なのかを見抜くには名前を読み解くしかありません。
また、家の因縁を如実に物語る家相で観るという方法もあります。

社会では痛ましい事件や事故があとを絶ちません。
つい最近も、何の罪もない人々が事件に巻き込まれてしまいました。
犯罪は憎むべき所業であり、犯罪を犯した人間は法によって裁かれて当然です。
これは誰もが同じ考えであると思います。

しかしながら、私は占者です。犯罪を憎み、社会を憂えるだけに留まりません。
姓名から、事件が起きた奥深い背景を読み解くことができます。
「事件や事故に遭遇する」に限らず、この世には不幸に嘆く人々がおられます。
世にはびこる全ての不幸を取り除くことはできずとも、 一人でも多くの方が笑顔で、安堵の人生を歩めるよう、日々研鑽を積んでまいりたいと思います。

樹門流占術にはしっかりした法則性が隠されています。
ご自身やご家族の姓名に潜む暗号の解読をご希望の方はもちろん、 樹門流占術をより深く勉強されたいという方はどうぞお問い合わせ下さい。 (執筆日2013.1)

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