姓名判断で読み解く:上野由岐子
樹門幸宰が様々な事件や著名人を姓名学的な見地から解説する連載コラムです。
No.33 継続する運勢(上野由岐子他) |
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① 隔世遺伝 | |
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母方の祖母からの遺伝 | 父方の祖父からの遺伝 |
順序型 斜め系 | 順序型 斜め系 |
② 直接遺伝 | |
母からの遺伝 | 父からの遺伝 |
<前総型> 自力本願運 |
<後名型> 名望運 <能愛型> 愛慕離別運 |
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「継続する運勢(上野由岐子他)」 樹門幸宰による解説
初めて「姓名判断で読み解く」をお読みの方はお読みください。
姓名に潜んだ暗号は祖父母代で発生した隔世遺伝による因果関係である基礎運と 父母代から直接遺伝した影響運で読み解きます。
一般的に「遺伝」というと肉体的な特徴や体質的なものを思い浮かべることでしょうが、遺伝するのは身体的なものだけではありません。 記憶も遺伝するのです。
姓名に潜んだ暗号は祖父母代で発生した隔世遺伝による因果関係である基礎運と 父母代から直接遺伝した影響運で読み解きます。
一般的に「遺伝」というと肉体的な特徴や体質的なものを思い浮かべることでしょうが、遺伝するのは身体的なものだけではありません。 記憶も遺伝するのです。
悔しい、悲しいといった負の感情は、いつまでも消える事なく記憶に残り、魂に深い傷をつけます。 この負の感情、つまりは無念な思いは直接遺伝で子に伝わり、さらに強い思いとなって孫の代へと隔世遺伝し、何とか思いを晴らそうとします。
この隔世遺伝した無念な思いを読み解いたのが基礎運です。そして、基礎運からは戸籍上にはない子供の数まで含んだ、 真の出生順位までもを読み解く事ができます。
基礎運を例に挙げると、生数は同性親系(男性なら父方の祖父、女性なら母方の祖母)、 和数は異性親系(女性なら父方の祖父、男性なら母方の祖母)からの遺伝によるもので、運勢は和数、つまりは異性親系の影響を強く受けます。
なぜなら、祖父母、父母と二代続けて果たせなかった思いを隔世遺伝した孫の代では性を変える事でなんとか成就しようとするからです。
そして、人は父母の感情の記憶も直接遺伝で受け取っています。これが影響運です。 影響運も基礎運同様、生数は同性親系(男性であれば父、女性であれば母) 和数は異性親系(男性であれば母、女性であれば父)からの遺伝によるもので、和数の方の影響が強く出ます。
私がこれからお話しすることは、純粋な姓名判断で読み解いたものであることをご承知おきください。
2008年も残すところあとわずかとなりました。
通り魔事件、景気悪化、災害と、暗く悲しい出来事の多かった今年、
明るいニュースといって思い出されるのが北京オリンピックでの日本女子ソフトボールチームの活躍ぶりです。
日本女子チームが金メダルを獲得した瞬間の視聴率は47.7パーセントだったそうで、実に、
日本中の半分近くの世帯がテレビの前でこの試合を見守っていた事になります。
準決勝から金メダル獲得となったこの試合まで3連投、413球を一人で投げ抜いたのが上野由岐子投手です。
上野投手の姓名の基礎運は和数・生数共に「順序型(別称:G型)」(斜め系)です。
「順序型」は祖父母代が叩かれても踏まれても、一途に耐え忍んで生きた場合に誕生します。
祖父母は自分の人格や人権が無視された状況であっても、肉親や知人に助けを求めることなく忍耐し、
どんなに苦しくとも無抵抗で一生を終える覚悟でしたが、ひたすえら耐えるばかりで、問題の解決には至りませんでした。
そのため、隔世遺伝した孫の代では問題解決のために、協調や妥協を最優先した生き方を選ぶようになります。
「順序型」は人間関係や社会秩序がそのまま維持されることを望む、いわば、保守型を代表する頭領運です。
樹門式姓名学12の基礎運の中で最もエゴや自己主張のない運勢型で、無理をしてまで改革したり、
自分の思いを遂げようという事がありません。意識することなく我欲を抑えることができるのです。
生まれ持った要素は順応、従順で、心根はことのほか優しく、常に周囲に気を配るので一緒にいる人達には安堵感があります。
自分の意思と相手の気持ちをうまく調整していくことができる人で、たとえ相手が無理を言っていても、
最後まで聞く姿勢は崩さず、じっくりと思考を練り上げてから答えを出します。物事を全般的に見渡す配慮があるところから、
時には決断が遅いように思われますが、中身は深慮そのもので、いたずらに相手を刺激することがありません。
結果、自然と誰からも慕われ、信頼され、身についた人望はやがて本人も気がつかないうちに大きな器となり、 それが財産となって人生が築かれていきます。一般的には30代から徐々に勢いをつけて、40代、50代で持ち味が生かされて円熟味を増します。
「順序型」には強力な個性も、創造力もありませんが、常識や順当性、そしてなによりも思考に柔軟性があり、 粘り強いのが特徴で、別名を参謀運とも呼び、陰となって組織を支えるのにぴったりの運勢といえます、 一方、時代が混沌としてくると、慕われ尊重されているだけに、持てる人柄がかわれ、周囲に推されてトップの座につくことも稀ではありません。
「順序型」の著名人には聖徳太子、福沢諭吉、伊能忠敬、現代では養老孟司氏、森田健作氏、小泉今日子さんなどがいます。
また、長命な人が多く、泉重千代さん、田鍋友時さんといった長寿日本一の方もこの「順序型」です。
さて、私は健康、経済、愛情が程よく揃い、それが子や孫の代まで継続する運勢こそ最上であると考えます。
では、それにはどうしたらいいのでしょうか。
我欲を抑え、子、孫の代まで徳分を残すことです。
今回お話した「順序型」以外の運勢型の人は、大体において自分の意思や意向を通そうとするものです。
言い換えれば我欲に突き動かされ、その思いを遂げようとするわけですが、
そればかりを優先し、エゴ、わがまま、欲望を満喫した生き方をすれば、
子や孫の代では逆、つまりは自分の思いが通らない人生となるのが自然の摂理で、最悪の場合には家系そのものが絶えてしまいます。
つまり、家系に残っていた徳分をあなたの代ですべて浪費してしまうと、 子や孫の代では逆に忍耐せざるを得ない状況となり、子孫の継承すら危うくなってしまうのです。
あなたが子や孫の代までの幸福と家系の継続を望むのであれば、自らのエゴを抑え、時には忍耐しなければいけません。
そうすることにより、家系にある徳分の浪費が抑えられ、継続の可能性が生まれます。
新しい年を迎えるにあたり、目標を立てる際のご参考にしていただければ幸いです。