名字の意味と鈴木姓
この占い・姓名判断を職業にすると、何周も何周も、名前について考えがちになります。
その周回中に、そもそも「名前」とは何かと考えることも比較的多くなります。
徒然なる思考の中で、『名字』に想いを馳せた時、自分の家だけではなく、他の家の先祖がその名字を決めた背景を、勝手に想像したりするときがあります。
その先祖はある憧れがあったとか、人生観とか、生まれた地名ということもあるでしょうが、様々な背景があった末にその名字になった歴史があるはずです。
そこに、この樹門流占いをミックスすることで、さらなる風景がわかったりします。
何が何でも勝ちたいとか、自分の人生に後悔があるとか、立身出世を叶えたいとか、願いや欲心の末に付けられた兵(つわもの)たちの残り香が名字には託されています。さらにいうと、その家の先祖が抱えた、苦悩や後悔のバックボーンが浮き彫りになるのです。
下戸ですが名字をみただけで何杯もお酒を飲めます・・・。
さてさて、日本の名字数の常連トップ5の姓は、『佐藤、鈴木、高橋、田中、伊藤』です。
その中で、地域によっては一位など、「佐藤」姓といつも拮抗しているのが今日の主人公「鈴木」姓です。
わたしもこれまで何人の鈴木さんにあってきたことでしょう。
当の鈴木さん本人から、自分の姓を突き詰めた時に「ありふれた名字だから飽きた」なんて話を聞くことがありますが、名字が多いのはそれだけ他の姓よりも優勢を極めたり、支配者、優秀な指導者だったりなど、名字が多い正当な理由があるはずです。
「鈴木」姓は他の姓にくらべて歴史的に出自がはっきりとしている姓の一つで、「鈴木」姓の故郷はひとつです。
それは、和歌山は海南市にある藤白神社です。
ここは別名鈴木神社と呼ばれ、神社の歴史は古く、神職は戦前までは代々122代に渡り鈴木さんがおさめておりました。
そもそも鈴木姓が全国に広まった理由は、熊野詣の熊野神社と深く関係しています。
熊野信仰で神官である鈴木氏が全国をまわり、その信仰を各地に根付かせ、そこから信頼される鈴木氏にあやかって鈴木姓が全国に普及していったと言われています。
ちなみに、藤白神社では自身が鈴木姓を証明するものを見せると、記念品として鈴木姓の家系図をもらえます。
どの鈴木さんも
本題に戻ります。
前置きとして、運勢の結果は姓・名の組み合わせで決まります。
その人がつながるかどうか、栄えるかどうかは姓と名の組み合わせ次第で確定します。
では、『姓』だけを捉えて判明する要素はあるのでしょうか。
それは『姓』には、その家に潜む土台的な運勢要素が含まれています。
「鈴木」姓の運勢傾向は次の通りです。
すべての鈴木さんに潜在もしくはすでに顕在化している運勢です。
- 名誉心、栄誉心をねらい、他を圧倒して繁栄しやすい
- 生命力があって、動物的な縄張り意識が強い
- せっかちでIQが高い
また、長所は短所にもなりえます。
- 他を圧倒して繁栄した次代の人生は劣勢になる
- 縄張り意識が強すぎるあまり、こと及べば一致団結して戦う
- 精神疾患系の病気にもなりやすい
実は最初の三つの項目が表面だとしたら、次の三つの項目は裏面のような運勢です。
家は『三代の興亡』といいまして、栄えては衰退する、衰退しては栄えるを、どの家も繰り返します。
特にこの「鈴木姓」は認識できる範囲で“おじいさんが栄えた”とか、“父さんは栄えてた”など明確な状態であきらかに栄えているケースが多い傾向があります。
つまり、興亡の“興”=栄えると、“亡”=衰退する。
その浮き沈みの度合がはっきりしている家とも表現できます。
因縁とは、そうなった運勢の原因という意味です。
これらの因縁をどの「鈴木」さんたちも持っています。
では先の表面と裏面がどちらに該当する、その見極めは姓と名の組み合わせ次第ということになります。
カラクリ
運勢は遺伝で伝わります。
祖父母代の出来事が想いとなり、それが“原因”となって、本人が織りなす人生という“結果”となり、対となるカタチで運勢が伝わります。
祖父母が苦労の連続の人生であれば、孫は栄える可能性があり、そのような姓名になっていることが多くなります。
反対に祖父母代が栄えた場合は、孫は衰退する憂き目にあう可能性があります。
それは遺伝子の中にハングリー精神のようなものがあるかどうかです。
栄えると子孫に「何くそ」という馬力がなくなります。その反対の状況であれば、「何くそ!!!」というバイタリティとか底力がある孫が誕生します。
どの家にも、栄える良い時代があります。
そして反対に衰退して、恵まれない不遇の時代があります。
概して鈴木姓はせっかちなどの欲望が強くなるわけですが、鈴木姓に生まれた、もしくはその姓に嫁いだ場合、その姓で人生を戦うほかありません。
- 鈴木一朗(イチロー:元大リーガー)
- 鈴木亮平(俳優)
- 鈴木京香(俳優)
- 鈴木保奈美(俳優)
- 鈴木雅之(歌手)
- 鈴木道雄(スズキ自動車創業者)
- 鈴木亜久里(元F1レーサー)
- 鈴木善幸(第70代内閣総理大臣)
- 鈴木貫太郎(第42代内閣総理大臣:終戦時の首相)
彼らは「鈴木」という因縁を持つ、だれそれです。
イチロー元選手の通算安打世界記録保持者などの数々の偉業は、鈴木姓と名が合わさって結果を出したわけです。(イチローさんはまだ40代、まだ人生は折り返しですが)
運勢の大河の一滴は『姓』にあり。さらなる大河がどこに行き着くかは、「名」が示してくれます。
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