塞翁が馬
好きなことわざがあります。
『塞翁が馬:さいおうがうま』
正確には「人間万事塞翁が馬」と言いますが、このことわざをみなさんはご存知でしょうか。その「塞翁が馬」のエピソードは次のとおりです。
ある国境のトリデのほとりに、老人とその息子が暮らしていました。
ある日、彼ら親子の馬が突然逃げ出してしまったため、周囲の人々は馬を失った親子を気の毒がりました。
しかし、当の老人は「不幸かどうかは果たして分からんよ」と、意にも介しません。
間も無く、逃げ出した馬は立派な馬を連れて戻ってきました。
不幸が転じて幸運となったために周囲の人々は親子の幸福を感心したが、老人はやはり意に介さないのです。
間も無く、息子がその馬から落ち脚が不自由となってしまったため、まわりは同情しましたがそれでも老人は意に介さないのです。
その後、戦争が始まって村の若者は皆兵に徴収され、ほとんどが戦死してしまったのですが、息子は脚が不自由であるため戦争に駆り出されずに村に残ったのでした。
こうして、老人と息子は共に生き長らえ暮らしたという話です。
このことわざは考え方によっては、一喜一憂することなく人生に対処する、という生き方を示しています。
その意味と人生の幸・不幸は予測しがたく、幸運も喜ぶに足らず、不幸もまた悲しむにあたらないとのたとえでもあります。
幸せだと思っていたことは実は不幸せかもしれず、逆に不幸せと思っていたことがのちに幸せにつながるかもしれません。
ところで、一般的に“幸せ”とは主観的なもので、極めて個人によるところが大きいものです。ですが、樹門流占いでは幸せを普遍的な概念と定義しています。
- 健康
- 経済
- 愛情
1.勉学、仕事、愛情には健康の継続が必要で、これを第一の条件としています。この健康に関しての最大値の幸福は健康寿命が長いことです。
2.健康や愛情を継続させるためには万事支障のない生活を支える程度の経済が必要です。なお、極端な富を指しているわけではありません。
3.愛情とは家族愛、夫婦愛、子孫性を示します。この三点のバランスと継続こそが“幸せ”と定義しています。愛情を三番目にしているのは、現実的には健康と経済がなければ愛情の継続が叶わないからです。
他の占いでは巨万の富を“吉”としているかもしれません。
この樹門流占いでは極端な富をどのように考えるのでしょう。
家は祖父母、父母、自分。または父母、自分、子。さらには自分、子、孫というように三代を軸に、繁栄と衰退を繰り返すようになっていると考えます。ですので、自分が栄えた場合は子や孫に恵みを与えられませんし、祖父母が栄えた場合は自分が劣勢の立場とあいなります。栄えた後はその反動から家の衰退へと波及していくことがわかっているので、極端の富は衰退の始まりという見方をします。したがって、巨万の富は継続性に難が出てくると考えます。
また、幸せの定義とした健康、経済、愛情の三点のバランスと継続の実現性の難しさをよくよく理解しているつもりです。なぜなら、名前は極論として二種類の“つながる”名前と、“つながらない“名前にわかれるのですが、後者のつながらない名前になるとその三点のバランス性と継続性は場合によっては夢のまた夢の存在になります。
先にお伝えした通り、家は祖父母、父母、あなた。または、あなた、子、孫のように三代を周期に興隆=良い時代や悪い時代がアップダウンをして場合によってはつながらない、つながりにくくなります。
つながらないとは、子孫が途切れてしまうこともありますし、子孫は繋がっても生活が困窮を極めることもあります。
祖父母の時代が繁栄した場合、孫のあなたは劣勢になるかもしれず、祖父母が衰退していたら孫のあなたは栄える可能性があります。
家は三代を周期に栄えたり衰退する、これらを繰り返すのです。
この衰退するときに現れる運勢を名前から推し量ることができます。
運勢が劣勢であると、能力があっても形なしになりますし、能力がなければその様にいたるのも早くなります。
健康、お金、愛情のバランスとそれがつながらない名前は、どんなに有名で偉い人であっても良くない名前になるのですから、そこで樹門流占いの解決方法として運勢が劣勢であれば、運勢の転換の必要性があると展開されるのは自然な流れです。
塞翁が馬と改名
樹門流姓名判断の究極の運勢の転換の方法に、『改名』の選択肢があります。
それを選択する上では、鑑定にてご自身の運勢をご理解、ご納得されたお客様に限ります。
「改名」の狙いはバランス性と継続性で、その対象は健康、経済、愛情です。
「改名」とは、それらが足りない箇所へ、年月をかけて補うとイメージがピタリと合います。もちろん急激なものではなく、少しずつ少しずつ補っていくのです。
改名をして日々を過ごしていく中で、冒頭であげたことわざ『塞翁が馬』のエピソードのようなことが起こりやすくなるかもしれません。
幸せだと思っていたことは実は不幸せかもしれず、逆に不幸せと思っていたことがのちに幸せにつながるかもしれないのです。言わんとしているのは、後者の”不幸せがのちに幸せ”の部分です。
「塞翁が馬」ということわざは、妻が学生時代から好きなことわざでした。
私も知ってはいたものの妻のおかげで記憶の中枢に留まり、のちに樹門流占いを噛み締めればかみしめるほどに、「改名」と『塞翁が馬』の世界観が重さなって、「なるほど」と今に至るのです。
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