肖る
『肖る』と書いて、振り仮名は“あやかる”です。
「誰かにあやかる」というと、“好ましい状態にある人の影響が及んで自分も同じような状態になる”意味でよく使われますね。
さてさて、我が子が誕生した。孫が誕生した。
子孫の誕生はまさにこの世の春であり、俯瞰すると、そのような感情、想いに至ることは人としての喜びに他なりません。
そして、子供が誕生したら、命の名である、待望の名前がつけられます。
父がゴッドファーザー、祖父がゴッドファーザー。名付け親は各ご家庭で異なると思いますが、中には誰かにあやかって名前をつけられる方がいらっしゃると思います。
スポーツ界や芸能界で活躍する人物、成功を収めた企業人、歴史に名を遺した偉人などはいつの時代でも憧れの存在です。
そうした功績にあやかりたいと考え、自分の子に著名人と同じ名前を命名するというお話も珍しくはありません。
実際のところ、著名人と同じ名前にすることで子どもに良い運勢(※後述)を授けることは可能なのでしょうか?
そこで、二つのパターンを樹門流占い的に検証してみます。
一.名字は違うけれども、名前は同じ。(漢字も同じとする)
二.偶然にも名字が同じで、名前も同じの同姓同名。(漢字も同じとする)
遺伝とは髪の色、骨格などの肉体的な遺伝のことを指しますが、樹門流占術では精神的な遺伝の情報が父母、さらには祖父母から遺伝していると考えています。
祖父母が、または父母が為しえなかった想いを子や孫に託すかのように、“精神性”も遺伝し、子孫の性格、そして運勢を形成します。
これを霊的な意味ではない“魂(精神的な遺伝子)”であって、「先祖の記憶」と言い換えられます。
その記憶とは何れも、生きる上で不都合と感じた悲しみや怒り、後悔などのマイナスの感情の記憶です。その記憶が結果的に子や孫に伝わるようになっています。
マイナスだったものをプラスしたい想いが子や孫の遺伝子にまで刻まれ、頭脳性、使命、目的、性格、人生と子や孫の運勢を形成します。
その運勢の内容は、みなさんの姓と名の名前から判断することができるのです。
一.名字は違って、名前が同じ
下の名前の漢字が一緒でも、名字が違えば違う運勢になります。
「姓」と「名」の両方があって初めて運勢が成り立つため、著名人の名前をつけたとしても姓が違えば運勢もまったく違うものになるということになります。
例えば、若手俳優の竹内涼真さんにあやかりたいと、彼の名前を子供につけたとします。
しかし、名字が小林だとしたら、小林涼真くんになります。名前が一緒だけども、姓が違うので違う人生(運勢にも)になります。
樹門流姓名判断の考え方は、運勢は遺伝で伝わると考えます。
また、運勢には「姓」も大きくかかわっています。
竹内涼真さんは、「竹内」家という因縁(※後述)を持つ涼真さんになります。
「竹内」姓であれば、必ず三代に一代、愛情が断絶する特徴がある家系となります。
全国の竹内家がその定めにあります。
断絶する代が父母代なのか、自分の代なのか、子の代かの、そのジャッジは名前を含めた姓と名の全体で判断します。
ですから、例で上げた小林涼真くんの場合は、「小林」家という因縁を持つ涼真君になるので、名前が一緒でも名字が違えばスタートラインが異なりますので、著名人の人生とは違う独自の道を進んでいくことになるでしょう。
因縁とは、そうなった運勢の原因という意味です。
肉体的な遺伝子だけではなく、祖父母や父母から感情も遺伝します。
原因(祖父母代の出来事=想い)があって結果(あなたはどうなる?)になります。
祖父母が苦労の連続の人生であれば、孫は能力も豊かになって、祖父母とは反対に栄える可能性があります。
二.偶然にも名字が同じで、名前も同じ(漢字も同じ)
カワイイ女の子が誕生しました。
女の子の父は女優『北川景子』さんの大ファンで、偶然にも父(と娘)の姓も「北川」です。
父は迷わず北川景子さんにあやかって「景子」という名前をつけました。
そうです。女優の北川景子さんと全く同じ名前に、わが子も北川景子ちゃんになったのです。
すると先の法則性から、「北川」家の因縁を持つ「景子」さん・ちゃんとなって、家の流れは同じ、姓名も同姓同名(漢字も同じ)なので全く同じ運勢になります。
樹門流姓名判断でみる、北川景子さんの頭脳は感性の頭脳、直観力に優れます。性格は直情的で素直です。
そして人生の目的は「人気スター」といって誰からも愛される人を狙います。
女優の北川景子さんは運勢が持つ要素のまま、これまではまるでそのように歩んできた人生にも見えますね。
しかし、結婚・再婚家系ゆえに出会いと別れが多く、独り身でいる期間が長い独身相の運勢があります。
それではこのように姓が同じで名も同じ、同姓同名は具体的にどうなるのでしょう。
申し上げた通り、同姓同名であれば運勢は同じものになります。
姓名は人生の目標と指針を示すもの。同姓同名であれば人生の目標と指針は同じということですが、その姓名に導かれ行動した結果には違いが現れます。個々がたどる、具体的な人生まで同じになるというわけではありません。
つまり、著名人と同じ姓と同じ名に命名しても、女優の『北川景子』さんのように必ず女優になる、そして必ず売れることはありえませんよね。同姓同名で同じ名前を命名しても著名人の同じ人生にあやかることは難しいというのが正直な答えです。
覚えていて損はないと思うのですが、それぞれの運勢には「長所」「短所」があるということです。ですから、樹門流姓名判断としては運勢にある「長所」の側面にあやかるというのであれば、理解できる話となります。
しかしながら、長所と短所は常に表裏の関係にあり、結果が「運勢の長所が出るか短所が出るか」になります。その振り幅が大きければ大きいほどアヤカる名前は“賭け”になります。
長所と短所
今回の女優の『北川景子』さんと、同姓同名の北川景子ちゃん。彼女らの姓名を樹門流姓名判断で解いてみたところ、次のような運勢の長所短所が見えてきます。
長所と短所
- 人間味あふれる感性 ←→ わがままな人と思われる
- 注目・脚光を浴びたい ←→ 出る杭は打たれる
- 好き嫌いが多い ←→ 敵を多く作る
- 栄える ←→ 栄えても一代のみ
付帯する運勢にある「感性」が吉と出れば、自ら道を拓くことで成功をつかめます。
一方で、凶と出ればその感性が仇となり、劣勢な人生も送りかねません。
長所と短所が表裏の関係にあるということは、同じ要素でも「長所」として出るか「短所」として出るかによって人生は大きく変わってしまいます。
成功者と同姓同名にすることで同じ運勢を持てたとしても、結果は紙一重の差でまったく違う結末を迎える場合もあります。
何かしらの才能や容姿の美しさに恵まれた人、誰もが知る成功者と同姓同名にすれば良い人生を与えることができるのでは、と考えるお気持ちはよくわかります。
しかし、運勢というものはやはり複雑なものです。
同姓同名であった場合でも、その人生が良い結果となるか悪い結果となるかには、さらに「からくり」が存在します。
既存の占いではこの「からくり」を紐解くことは難しいでしょう。
結論としては、誰かにあやかりたい子を想う親の純粋な気持ちだけは間違いはないのです。しかし、運勢は別件で進行するのです。
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