夫婦不仲の結末
日本はこの『コロナ騒動』で外出“自粛”ですが、欧米では外出禁止令が出され、不要な外出だけで罰金をかけている国もあり、否が応にも自宅で待機をせざるをえない状況が続いています。
そんな新型コロナがまん延する世界の中で、夫が妻に対して、または子供に対してDV(家庭内暴力)や虐待をする件数が増加しているというのです。
“この世界”で夫婦不仲で、さらに子供がいるご家庭は、内に外に地獄に似た状況です。
なんという悲劇でしょう。
次のようなご家庭の状況があったとします。
「結婚して15年が経つ夫婦がいます。子どもは二人、中学生と小学生。
夫婦間でのスキンシップは減ったものの、妻から見た夫は同志のような関係と思っていました。
その一方、夫からすれば妻との夫婦関係は耐えられず、とうとう妻が知らないところで外に愛人をつくります。やがて妻にも、そして子供にもその事実は知られることになります。」
さてその話は、“世界の変化”で次のように変わるのかもしれません。
普通の世界(非コロナの世界)
まずは2019年までの世界観で起こりえた状況です。
「夫はその愛人と一緒に生きることを選び、妻に離婚を突きつけます。
専業主婦だった妻にとって、生活費はもちろん、子どもの教育費などから、おいそれと受け入れられる話ではありません。
その後、何度も話し合いましたが、夫の意志は固く、また慰謝料はおろか養育費も払わず、親権も妻に譲渡のような形で離婚が成立しました。
妻は自立をせざるを得なくなりました。」
コロナの世界
現在の世界観ではどのように変わるのでしょう。
「夫はその愛人と一緒にいたいと思っても、外にも出れず、夫婦不仲である家に閉じこもらざるをえません。離婚をしたくてもより泥沼にハマる“厄介さ”、そして何よりも非スムーズな世界から現状に耐えざるをえません。
やがて極度のストレスを抑えられなくなってしまった夫は、妻に、子供にまで手を出してしまうのです・・・。」
これまでの話はすべてフィクションです。
ですが、このような背景が現状のDV急増の原因にあるのかもしれません。
いずれにせよ、根本は夫婦の不仲にはじまります。
夫婦不仲の問題点
一つは「普通の世界」、もう一つは「コロナの世界」という、二つの世界を展開しました。
普通の世界(非コロナ)の問題点
前者の『普通の世界』の結末で、樹門流占いから見える問題点は二つです。
一つ目の問題は、夫が子供の養育を放棄(「扶養義務(ふようぎむ)の放棄」)したことです。
扶養義務とは、成人に満たない子の養育すべき義務のことです。つまり、子どもを養育する義務を捨てた、という意味です。
「扶養義務の放棄」について言えることは、親権を放棄した側の家は決して栄えることはないということです。
栄えないとは新しい家の方で子孫が継承していかないということです。
そこに子孫ができない場合もあります。
従って、扶養義務の放棄の代償は大きく、遅かれ早かれ絶家の道をたどることになります。
もう一つ問題は「離婚のその後」です。
生き別れの離婚の問題点は、両親からの慈愛、つまり、将来もらうはずだった愛情の逸失が子どもにとって問題になります。逸失した愛情は子どもが愛情を健全に育成するうえで支障をきたします。
なぜなら離婚・再婚家系は精神的に遺伝するからです。
「配偶者が嫌いだったなら別れる」という感情の選択肢までもが、子や孫にも遺伝しやすくなります。いわゆる離別する運勢をもつ子孫が誕生しやすくなります。
“(生別)離婚”は、当人たちの問題だけでは済まされず、運勢の潜在的テーマとして“別れ”の定めが子や孫へ遺伝されていくことになります。将来、配偶者の病死による死別や離婚など、子たちは大人になってから理不尽な別れを強いられることもあるのです。
通常、遺伝とは髪の色、骨格などの肉体的な遺伝のことを指します。ですが、実際に遺伝するのは髪の色、骨格などの肉体的な要素だけではありません。
樹門流占術では精神的な遺伝情報も遺伝の法則に含まれると考えます。霊的な意味ではない“魂”という言葉を活用しています。
この精神的な遺伝子(“魂”)は先祖の記憶と言い換えればわかりやすいでしょう。祖父母が為しえなかった想いを孫に託すかのように、“精神的な遺伝”をもって子孫の性格、そして運勢を形成します。
その記憶とは何れも悲しみや怒りなどのマイナスの感情の記憶です。生きていれば様々な感情が沸き起こります。人生は楽しい、嬉しいばかりではなく、当然のように辛い、苦しいといった出来事もあります。辛く苦しい想いはしたくないと考えるのも当然のことです。
祖父母が生きるために不都合と感じた「悲しみ」「苦しみ」「恐れ」などの想いは後悔として深く記憶に残り、遺伝子にもはっきりと刻まれます。
遺伝の法則はマイナスだったものをプラスにさせることが原則となります。つまりは祖父母で出来なかったことを子孫によって晴らすことを願うものです。これが精神的な遺伝子=“魂”の内容です。
運勢型は運勢を的確にとらえた運勢の器の名称のようなものです。それはみなさんの姓と名の名前から判断することができます。
それは個性であり、その個性が引き起こす人生そのものの種類をあらわしています。
「運勢型」が違えば、使命や人生の目的、性質、人生、運勢はすべて異なります。
その運勢は祖父母や父母からの感情が遺伝することによって伝わります。
芸能人の家系をたどるとこのようなケースが多く、その子孫である芸能人に離婚や再婚が多くみられるのはそのようなバックグラウンドがあるからです。
この運勢は名前でいう、斜め系(Bタイプ)や上下系(Dタイプ)が多いです。
コロナの世界の問題点
最後に、後者の『コロナの世界』の結末に見る、樹門流占いから考えられることはなんでしょう。
問題点は一つですが、これもまた後を大きく引きずります。
虐待されて育った子は、成人して子供ができてもまた虐待をするといわれています。
また、その理由には抑えられない衝動から思わず手を出してしまうと同時に、その行為に対しての葛藤や後悔が直後に訪れる話を聞いたことがあります。
虐待は深く心に傷を追って、その連鎖が続くことに特徴があります。
虐待された子は幼児期から成長過程で得られるべき、正常な愛情を逸失しているはずです。
そこに問題があります。
母からの虐待であれば母からの慈愛の精神がわからず、父からの虐待であれば、父からの厳愛がわかりません。両親からの虐待であればまったく愛情が皆無となります。
母は直接的に子に愛情を注ぎます。
つまり母の慈愛は人を慈しむとか、家系に流れる愛情の直接的な土台のようなものです。
一方、父は総合的に家という立場から子に、そして母にも愛情を注ぎます。
父の厳愛とは家を束ねる統活力をつくります。
両輪があってこそ健全な愛情が育つはずです。
虐待はそれらを得られないまま大人になります。
また虐待を繰り返す背景には、与えられる愛情、その土台がないために起こってしまうのではないでしょうか。つまり、殴ることを親からの愛情と受け止めて育つ。すると子供にはそれしか与えることができませんが、社会的判断ではそれを虐待だと認識をしっかりとできていて苦悩を繰り返してしまう構図です。本人は愛情の正体がわからず苦労を重ねます。
ではここで、その本人にもしも子供ができて、さらに孫が生まれたとします。
するとその孫がどのような運勢になるのかを想定できます。
生まれやすくなるのは、その孫が結婚をしても夫婦が不仲ゆえに葛藤する運勢であるヨコ系(Cタイプ)が多くなります。
やはり、どんな世界であっても個人が世界をつくっていく、ということです。
コロナが取り巻く状況が残念ながら日常になってしまいました。
みんなストレスを抱えています。
大人でもそうですから、子供はもっともっとストレスがあって、さらには不安でいっぱいの日々ですよね。
今この世界であるからこそ、夫を、妻を、そして子供に愛情をそそぐべきであって、この時を逃したら、一生のその機会は訪れないと思うのは私だけでしょうか。
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