名前で運命は決まるのか
赤ちゃんの名付けは“難易度”がともないます。
その赤ちゃんの名付けについて考える前に、まずは名前の効果について掘り下げてみましょう。
今回「赤ちゃん名付け」と検索して、このブログ:占い(姓名判断)にたどりついた方もいらっしゃるでしょう。
そしてひょっとして皆さんは、次のいずれかの想いをもって今回の検索に及びましたか。
まず一つは「名前で運命は決まる」とする感情です。
あともう一つは「ひょっとして名前で運命なんて決まらないのではないか」という疑問に近い感情です。
最初の一つ目「名前で運命は決まる」という思いにいたるケースは次の思考が当てはまるのでしょうか。
「名前によってきっと運命は形作られる。」
いいかえると、名前が運命を決め、その運命に沿ったレールを歩いていくことに過ぎない、と。もちろんそれを担保させる信頼に足る「占い」が前提条件でしょうが、これらの“パッケージ”があって、姓名判断で赤ちゃんの命名をと、考える人たちです。
次の二つ目は複雑な心理で、「名前では運命なんて決まらない」という想いに加えて、反面「名前にはどこか不思議な作用がある」とその振り幅をもって捉えている方です。
- 運命だの、運勢だの、そもそも目に見えないものを信じる不安や疑問がある。
- 物理的につながりえない人生と名前との関係性を理解ができない。
- 名前は識別に過ぎないのではないか。
- 個人が努力する中で人生は形成されるはずだ。
などの心理がある一方で、親子や兄弟姉妹の個性の違い。さらに環境の違いだけでは片づけられない、親子で気質が似ていたとしても皆違うような人生の不思議さを割り切れない想いです。
名前には不思議とどこかに、何かしらの意味があると考えにいたるのです。
これは私、二代目樹門幸宰も名前が持つ領分を純粋に不思議だと思うこともありますので、後者の、名前=運勢を完全には否定できない感覚は寄り添えるものです。以上のように占い(姓名判断)に対する考え方には総体的に揺らぎはあると思います。
名前で運命が決まるプロセス
当然ながら、樹門流姓名判断は「名前で運命は決まる」とします。
そこでなぜ「名前で運命は決まる」にいたるのかを説明いたします。
もしあなたのお子さんにつけた名前を樹門流姓名判断します。そして“とある”運勢を姓名から判断できたとします。
その運勢の原因と結果は次の通りと判断できます。
■原因
あなたは女の子の赤ちゃんを欲しがっていましたが、男の子だとわかり内心がっかりしました。(または男の子を欲したけれど、女の子だとわかり、がっかりしました。)
■結果
するとお子さんは「人に否定されない生き方」を模索します。(しかし、人生は否定された生き方へとなりがちになります。)
□原因の解説
これはお腹の中にお子さんが出来た時に性別を否定した事実、ついては赤ちゃん自体の出生自体を否定された想いが遺伝します。親の代で否定された出来事は、子の代で否定されない生き方へと転換を測ります。(しかし悲しいかな受身の人生を送るようになります。)
もう一つ、似た例を挙げます。
あなたが自尊心を失った人生を送った場合、お子さんは名誉を本能的に欲して努力を重ねる人物になります。
原因は人格の否定や挫折であり、結果は名誉を強く欲する性格、最終的に名誉もしくは不名誉を得ます。
つまり、樹門流姓名判断の構造は精神的遺伝がベースにあります。
身長や骨格のように同形同質を伝える肉体的遺伝とは違い、精神的遺伝は“マイナスをプラス“にしようと、逆の作用にて生き残りをはかり、魂(遺伝子)を継続させようとします。
このように(赤ちゃんの)名前をもってして、運勢の原因と結果まで吸い上げることが樹門流姓名判断では可能となります。
運勢は遺伝します。
樹門流占いではその人の頭脳は性格となり、その性格が人生となり、その人生模様を運勢と呼びますが、その運勢は遺伝で成っていると考えています。
一般的に遺伝とは、髪の色、骨格などの肉体的な遺伝のことを指します。
ですが、この占いでは精神的な遺伝、すなわち感情の遺伝子に含まれる情報は、父母、さらには祖父母が生き残りをかけて伝えた魂=“遺伝”であるとしています。
祖父母が、または父母が為しえなかった想いを子や孫に託すかのように、“魂”をもって子孫の性格、そして運勢を形成します。いわばそれは「先祖の記憶」とも言い換えられます。
その記憶とはいずれも、生きる上で不都合と感じた悲しみや怒り、後悔などのマイナスの感情の記憶が、結果的に子や孫に伝わるようになっています。
マイナスだったものをプラスに、その想いが子や孫の遺伝子にまで刻まれ、頭脳性、使命、目的、性格、人生と子や孫の運勢を形成します。
なお参考までに、私たち樹門流占い師による赤ちゃんの名付けの狙いは、長く健康が続くこと、ご飯を食べ続けられる財力が続くこと。最後に家族愛に支えられ愛情が続くこと。
要するに健康、経済、愛情の三つのバランスと継続性について、その思いが叶えられるような名前に近づけようとします。
自然に名付けられる名前と樹門流で名付けられる名前
“自然に名付けられる名前”とは、ご自身で想いを託して付ける名前や、祖父や恩人につけられた名前。ほかには樹門流姓名判断以外の姓名判断で名前がつけられるケースや、歴史ある神社等でつけられたお名前も該当します。
すでにお伝えした通り、運勢は遺伝で伝わります。
精神的な遺伝子はマイナスをプラスにしようと反作用にて伝わるのですが、人生の結末は、すべての人がハッピーエンドのようにプラス要因に転ぶとは限りません。
名前がもたらす運勢によってはマイナス要因が多く働くとか、かろうじてプラス要因に転ぶ、最後はプラスに転じる場合は良いのですがその確率は低いとみていいのでしょう。
これは「因縁」といって、原因があってその名前がついて、名前が示すその結果となります。
そもそも人間の欲望がマイナスの感情を生み出してしまう道理からすると、自然につく名前はどうしてもその因縁の負荷は大きく、継続性が弱い名前になりがちになります。
こんなふうに樹門流姓名判断は名前がつく因果関係を理解しているがゆえに、それらの因縁を可能なかぎり抑え込むような名前、その家系の中でもっとも適切なお名前が付けられることを自負しています。
結論
赤ちゃんの名付けは難しいという本題ですが、樹門流姓名判断は“奥行き”があります。ゆえに樹門流姓名判断の名付けの難易度は高いでしょう。ですので、命名はプロに依存していただくことを推奨しています。
一方で語弊はあるかと思いますが、既存の姓名判断は漢字の和である総合した画数(総画・総格)に気をつければよいかと思います。
注意が必要なのは、名付けの目的は名前をつけることではありませんよね。
名前が持つ怖さを重々承知している占術ゆえに、いかにこれをうまく用いれば、生きやすい名前を手に入れて、人生を平均以上に満喫できることも可能だと考えるのです。
当方のパワーフレーズとなりますが、健康があって、ある程度の経済力、普遍の愛情に恵まれること。それらの継続性とバランス性があってこそ、生きやすい名前につながるものです。完全完璧はこの世に存在しませんが、占いに限らず、質というものはすべてにおいて重要であると考えます。
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