引きこもりの告白
「すでに32歳になりました。
就職活動に失敗してから引きこもりをはじめ、10年が経ちます。
当たり前のように親にお金をだしてもらう罪悪感は普通の感情になり果てつつも、風の噂で学生時代の友人が結婚すると聞くたびに、さまざまな感情が交錯する自分がいます。
このままではいけない、という将来の不安はあるのだけどなかなか前に踏み出せません。
働いている自分を想像ができない。
それでも前に出たい気持ちが時折出てくるのです。
なにかをきっかけにした心機一転の出来事があればどんなにラッキーなことでしょう。」
引きこもりの実体
内閣府の「ひきこもり」の定義は、就学や就労、家庭以外の交遊などの社会的なつながりが半年以上なく、趣味の用事や近所のコンビニに行くほかに自宅から半年以上、外に出ない人としています。
統計では全体で100万人以上が引きこもり状態にあるという分析もあるらしいのです。
ちなみにニートとは、15~34歳までの非労働力人口のうち通学・家事を行っていない者を指しており、「若年無業者」がニートと呼ばれています。
引きこもりとニートでの本来の定義は違いますが、今日はあえて一緒くたにニートも引きこもりの概念に組み入れて話を進めます。
自由と不自由
「引きこもり」は自由です。
好きな時間に起きられます。
好きなテレビ番組をひたすら見ていられます。
昼寝も好きな時にできるのですから相当“自由”はあります。
でもその自由にも矛盾があることも自覚の隅またはその真ん中にあります。
- お金は無限ではない
- このままでは仕事が見つからなくなってしまう
- 社会的信用を失くしてしまう
そして一番考えたくないのは、
- 恋愛も結婚もできない
- 親の強い意志次第で援助がストップしてしまう
- 健康問題から親はいつかいなくなってしまう
自身の生活における矛盾点を考えたとしても、就職活動、または就職後への不安や恐怖はそれでも大きいと思います。
では、それをどのようにしてその問題に向き合えばいいのでしょうか。
具体的な夢がみつかればラッキーですが、これらの自由と現実の葛藤が続くのです。
きっかけ
一般的に、引きこもりになったきっかけは「職場になじめなかった」「人間関係がうまくいかなかった」「病気」などの回答が上位を占めています。
他には、いじめられて中学・高校で不登校や、学校を退学して引きこもりになったケース、大学受験に失敗して引きこもりになった。冒頭の方のような就職活動も同様で、いわゆる、挫折経験がそのきっかけとなっているケースも多数を占めていると言われています。
葛藤
「このままではいけないことは本人が一番わかっているけど、居場所は自分の部屋しかない。どうすればよいかわからない。時間だけが過ぎていく。」
性格の特徴も次のような方が多いといわれております。
- 傷つきやすく、ナイーブな人
- 自信のない、ネガティヴな心理が勝る
- 自責感やあせり、そしていらだちを抱える
- 助けを求めたいけどためらってしまう
さまざまな心理が交錯して、葛藤で胸がつぶれそうになりそうながら、戦っている姿が想像できます。
支援
引きこもりの方にたいして一般的な支援方法は何があるのでしょう。
筑波大学教授で精神科医の斎藤環先生によると、まず本人は、社会にも、そして家族にも接点がないと仰っています。
さらに問題はその家族も、社会に接点がないというのです。ゆえに本人も、そして家族も相談をする相手がおらず孤立を深めやすいといいます。
現実的な支援として、最初に考えられるステップは家族がより親身に、本人と接点を持つことといわれています。
その次に本人と家族が、お医者さんと連携して「個人療法」や「集団療法」など、いわゆる社会での居場所やグループに所属するなど、ソーシャルな関わりが必要だといわれています。その上でいよいよ就業というステップが見えてきます。
引きこもりの階層構造をまとめると、
- 本人
- 家族
- 一時的な社会の関わり
- 就職
の4層構造が見えてきます。
この占いができること
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参考
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