放蕩の果てに
「放蕩(ほうとう)」とは、思うままに振る舞うことで、特に酒や女遊びにふけることです。
なお、本記事はその放蕩をススめるものではありません。
さて、子どもに尊敬される父親がいます。
それとは反対に、子どもに憎まれて反面教師となる父親もいます。
反面教師になってしまう理由は様々でしょうが、その一つに酒ばかりに生活費が消えたり、その一つに女性にだらしなく、不倫の果てに母に愛想をつかされて子供が失望をしてしまったケース。中にはその両方該当する放蕩癖の父親も中にはいることでしょう。
「放蕩」する父親のパターンを考えてみました。
お酒に手を出す父親編
父親は経済的な面での自分の不甲斐なさからお酒に頼るようになります。
・・・やがて深酒の回数が増え、会社を休みがちになり、とうとう無断欠勤がひびいて会社をクビになります。
絵にかいたような悪循環は進んで、妻から無心したお金でまたお酒を飲んで家計は苦しくなります。
父が働かなければ、母が働かなければなりません。
実質的な母子家庭となり母親が日中働くと、家の中にいる父親と子供は幼ければ幼いほど不安な毎日を送ることが考えられます。子供は家庭に安堵感を見出せないまま成長をしていくことになります。
そこに父親がアルコール依存症になると家庭は崩壊することもあり、昨今、芸能人でもニュースとなりましたが根深い社会問題でもあります。
簡単に治らない病気ですので、仮に父親がその病気になった時に、子供が学生なのか、それとも社会人になっているかで家庭事情は全く異なる様相となります。
たとえば、お金がないという現実の問題に、さらに子供に心的外傷が加わると中にはアダルトチルドレンといって、成人してからも否定的な自己像を持つ、不安定で、時に精神障害を患ってしまう子供もいます。
異性に溺れる父親編
子供がまだ小さな時分、父親が外に若い女を作って蒸発。残された母親と子供たちは時と場合によって困窮を極めるかもしれません。
上のお酒編のように家庭崩壊にもなりかねない危険な状態です。同様に子供はアダルトチルドレンにもなりかねません。
いわゆる家庭が機能せず恵まれない(特に社会人未満の)子どもたちはどうなるのでしょう。
そこにいる子供は長じて次のような二極化の傾向が出てくるかもしれません。
父と同じような道
父親を内心では反面教師にするのは共通項だと思いますが、一つは放蕩する父親と不本意ながらも似たような道を歩んでしまうケースです。
成長する過程であんなに嫌いだったにもかかわらず、結局は父親と似たような自分も放蕩してしまう。
放蕩せずとも、自虐性がひどく生産性がなくなってしまう場合もあるかもしれません。
また心身喪失して体を壊して同じようになってしまうケースも想定できます。
その原因の大きな理由に愛情の崩壊があります。
特に女の子が見た父親は幼少期の憧れの対象から、不潔とか、人間不信に陥ることで精神的なショックから立ち直れないケース。また、二人姉妹の姉である長女が必然的に多く得る攻撃的な情報量から妹を守る。それは同時に、長女としての責任感から極度のストレスにさらされることも充分考えられます。
その家庭にいる子供(男の子も女の子も)が家庭を持つ憧れとか、家庭=幸せの図式が壊れてしまうことがなによりも悲劇だと思います。
「一生独身でいる」ことを決意するとか、「男の人は不潔だ」と結婚生活に憧れをかんじなくなるようなパターンです。その子らの名前は運勢的に愛情が崩壊しているような見立てもできるのです。
愛情が断絶、正常ではない家。樹門流姓名判断(姓名学)の見地から、その家系は愛情が健全化しない限り、子孫の継続性は見込めません。
愛情面の不健全から健全への揺り戻しが必要になるのですが、正常化するためには姓名でいう、いわゆる当事者よりもそのパートナー(の家)の愛情が豊かでなければ、今後の継続性が見出せないのです。そのような人に出会わない限り一生独身ということもあるでしょう。
この占い、樹門流では愛情面の回復や是正、正常化というのは、もっともデリケートに接する核心の一つとなります。
当事者とパートナーとの愛情面の鑑定、すなわち占い師による直接鑑定でその継続性の有無が判断はできます。鑑定の主旨はまずはその運勢の原因の特定です。
父とは真逆の道をいく
では次に、家庭機能が恵まれない子どもたちがとるもう一つの進路です。
それは子供が、父親とは真逆に進むことです。
コツコツ堅実に仕事で出世を果たして社会貢献するような人生や、同時に明るい結婚生活を狙うこともここでいう進路の一つとなります。
紆余曲折はありながらもたどり着いた境地は「もうこれ以上失うものはない」と、何事にも恐れずに人生に立ち向かう生きるタフさが培われたなどです。必死に勉強して学問で身を立てて、父親を反面教師として幸せな家庭を目的とすることもあるはずです。
逆境に耐えながらもその反動で免疫力は強くなります。すると父親は凡人で子が非凡というサイクルが存在します。
その場合は大いに栄える可能性があります。
なぜなら、そのパターンをこの占いの法則性『家三代の興亡』に当てはめれば、父親は三代目で、男の子が初代運となるパターンが想定できるからです。
『家三代の興亡の法則』を端的に言えば、初代運の人は家を興隆し、二代目は維持し、三代目では衰退・斜陽します。
初代は男系で男の力で家を興隆させ、二代目からは女系化が始まり、男性より女性が優勢となって家の財産を管理します。
三代目は女系化がさらに進み、家(の名誉や財産)がなくなります。
これは日本のみの現象ではなく、世界に見られる現象だと自負しております。
放蕩ではありませんが、鎌倉幕府を創った源頼朝、江戸幕府を創った徳川家康の父親は、彼らが幼少時に横死しています。
そして源頼朝は13歳から33歳までは流人(るにん=罪人として流された人)として生き、徳川家康は6歳から19歳まで有力大名の人質として、明日をも知れぬ耐え難い日々を過ごしていました。
また、彼らの父親のみならず祖父も横死をしていることも共通していて、さらには父方だけではなく母方も同様に苦悩の日々を過し、政略結婚で再婚して苦渋の人生であったようです。直近の先祖が耐え忍べば耐え忍ぶほど、名を留めるような人物が醸成される確率は高まります。いわば、これは『家三代の興亡の法則』の証明ともなります。
しかしながら苦労は苦労。誰もが率先して苦労をしようとは思いません。
われ先に名誉や財など捨てる人はいませんし、みな楽をして生きたいはずです。
目の前に楽な道と苦労の道があれば、みな進んで楽な道を取ります。
『家三代の興亡』の何代目にいるのかは名前を姓名判断することによって判明できます。
初代以降、二代目は財を維持することに注力して、三代目では財を消費していって衰退を迎える訳です。『家三代の興亡』はそのように生まれた場所によって対処が異なっていて、“自然と”興亡が繰り返されるようになっています。
父親が放蕩(ほうとう)したその後、子供が進む二極化の進路を想定しました。
父親とは真逆に進んだケースで経済的な面で好転するとしたら、そこにあるのは困窮をハンディキャップにすることで培われた精神力のタフさです。いわゆる恵まれない環境で育つことで一人前になるのが人よりも早くなります。この場合、困窮に耐え忍ばざるを得ない環境が、何事にも負けない免疫力を与えたわけで結果的に救いとなったとみるのです。
酒や女性で翻弄された家はいずれもそのあとに塗炭の苦しみを味わうでしょう。
ですが、生きるための免疫力がある名前ならば、その苦労の末にそれが報われるような人生が待っているかもしれません。
「名前」というのは皆さんが思う以上に“価値”があるのです。
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